休日散歩とカメラな日々

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「カメラ」という趣味はハマればハマるほどお金がかかる。
オーディオやアクアリウム、そして自転車などと肩を並べる程お金がかかると自分は思っている。
ボディ本体に始まりレンズやアクセサリの豊富さ。
αマウントでいえばSONYの328白レンズ(単焦点300mm F2.8)は約55万だし、CANONのEF1200mm F5.6L USMにいたっては発売当時980万という価格が付いていた。
そんな趣味に片足を突っ込んだ以上、もうひとつの趣味である「一人旅」とのバランスを上手く取らねばと思っていたが、去年のログを眺めていてふと気付いた。
明らかに旅の頻度が落ちている。
旅にかかるお金が、そのままレンズやアクセサリ等に流れてしまっているのだ。
そんなのはオレらしくない、動物園に赴いたところで旅の醍醐味は味わえない。
日帰りでもいいじゃないか、少し遠くへ出かけよう。
いつものカメラバックにα55とレンズ2本、そして便利すぎて有吉や中畑監督がインフルエンザにかかってしまったというRストラップをしまい込み地下鉄に乗り込んだ。

地下鉄を乗り継いでJR鶴舞駅に向かい、鶴舞から多治見へ、多治見から乗り換えて美濃太田へと向かう。
目的地に着く手前、可児市駅に電車が止まる。
ちょうどその頃、オレの両耳に装着されたイヤフォンからはビートルズの「Drive My Car」が流れる。
印象的なギターイントロとサビに流れるピアノが脳内に突き刺さる。
ふと見上げると可児市駅の狭い構内、待合室の少女と目が合った。
少女は穢れなき瞳で真っ直ぐとオレを見つめる。
オレはどうだろうか?
酒に溺れ、濁りに濁った瞳で見つめることは出来なかった。
視線を下に背けたかもしれない。
こんなにも汚い瞳で見つめることは失礼に当たると思ったからだろう。

02
そうこうしている間に美濃太田へ到着。
ここからは長良川鉄道だ。
長良川鉄道には一昨年の5月、郡上八幡の旅に出たときに乗った以来だ。
こういった第三セクターの鉄道に乗る度、日本に生まれてよかったと思う。
都市圏を網羅するJRと違い、採算をど返しした言わば「毛細血管」のような三セク。
とても正しい。

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一方正しくないのはオレの思考であり、オレの対面に立つ太ももムチムチな生足ミニスカお姉さんをチラチラと眺めながら
この素晴らしい光景をα55を使用しデジタルデータとして映像に残そうとした場合どうなるのかを考えてしまっていた。
だが意外なほど答えは簡単で、カメラを構えた瞬間に「キャー→タイーホ→カツ丼→カツ丼」の見事なコンボが成り立ち、なか卯のカツ丼とほっともっとのカツ丼の違いを取り調べられるのだろう。

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下らない事を妄想してるうちに美濃市駅に到着。
そう、今回は美濃市を練り歩こうという魂胆だ。
ちなみにいつも通り、何の下調べもしていない。
観光案内所で奪取できるマップのみが頼りだ。
「旅は情弱であれ」誰も言ってはいないし名言でもないが、オレの中ではこれで行きたい。

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取り合えず駅前の通りを歩いて行く。

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しばらくすると「旧名鉄美濃駅」なる建物が現れる。
美濃市のWEBサイトによると平成11年まで使用していた駅跡だそうで、明治44年の開通以来90年の歴史があるとの事。

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中に入るとレコードが。

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軽く漁ってみると「サブ北島」そして「竹内まりあ」

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そんなヒロシに騙された人は「みずえ」ではなく「みづえ」だったんだなと知る。

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名鉄のタイル・・・? 鉄オタならばヨダレ物なのだろうか?

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展示されている電車にも入ることが出来る・・・が、これは縦横比を間違えているわけではない。
こういった形なのだがw
横風とか平気だったのだろうか?

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中はレア物っぽい商品が並んでいる。

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なぜかAKB関連も。
時代には勝てないのだろうか。

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次の電車に入ってみる。
これもなんか長細いと言うか・・・

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「ちんちんビール電車」が目立っているが、横の計測器的なものも珍しいのではないか?

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野口五郎・・・ あぁそういえば岐阜出身だったか?

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次の電車へ。
これは馴染みのある形だ。
白島線っぽい。

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中もそんな感じだ。
どこか懐かしい。

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五郎の生写真。
写真を写真として写すのは非生産的だ。

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こういうマスコンは懐かしいよね。

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車両の横にはプラレールが・・・ 売り物なのかご自由にお取り下さいなのか。

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旧駅舎を出て次の場所へ向かう。

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「うだつの上がる町並み」
うだつの上がらないオレがうだつの上がる町並みを写そうという大それた試みだ。

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だがまぁ実際のところは「古い町並み」が小ぢんまりと並んでいるだけだ。
飛騨高山や中山道の街並みを見てきたオレには少し物足りないが。

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これが「うだつ」

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レトロな自転車なんかもある。
ちなみにココは蕎麦屋さんで昼食はここで食った。
かなり美味かったので驚いた。

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腹も満たされて散策再開。

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なまこ壁などを見つつ「美濃和紙あかりアート館」へ。
写真はご自由にどうぞ との事なのでパシャパシャと。

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うん。
どれも美しい。
ありがとうございました。

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建物を出て次の場所へ向かう。
貼り紙禁止を貼り紙で知らしめるという行為。

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「長近の松」とのことだが、周りは電線だらけでもったいない。
電線を排除するとこんな構図に。

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「小倉公園」への坂道を進む。

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これは・・・小倉城?

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裏から見ると・・・これは違うかw

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展望台があるらしいので登ってみる。

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登ること約10分。
展望台らしき建物が登場。
さらに登ると・・・

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うん。 まぁいい景色だ。

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長良川も望める。

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まぁ、こんなもんかなw

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さぁ戻ろう。
下りもお気をつけて。

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次の場所へ向かう。
結構な吊り橋があるとのことなのだが、少し不安になる。

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しばらく歩くと不気味なトンネルが現れる。

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怖いよw
当然ながら車もバンバン通るので注意しなければならない。

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これは何だろうか?
民家のようだが・・・

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「川湊灯台」
川にある灯台だそうで残っているのは全国的にも珍しいとの事。
確かに初めて見た。

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近辺には神社もある。
鳥居の真横は民家。
生活と密着しすぎだと思う。

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そして長良川。
美しい。

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釣り人も居る。
何が釣れるのだろう?

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吊り橋に到着。
「美濃橋」、現存する最古の近代吊り橋。

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じゃぁ渡ってみますか。

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サビとか凄いんですけど大丈夫か?

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こんなんとか平気なのか?
やっつけ仕事すぎないか?

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修復も中途半端だしw
早めに全面修復をお願いします。

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橋を渡り少し歩くとわんこ発見。
この犬はおとなしく寝ていたのだが・・・

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この犬は同じ場所をグルグルと回っていてストレスの固まりようだった。
恐らくこの犬は飼い主から「怪しい奴は噛み殺せ」と命令を受けていたようで、躊躇なくオレに飛びかかってきた。

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新美濃橋を渡る。
ここは自動車も通行出来る。

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少し歩くと道の駅「美濃にわか茶屋」へ到着。
道の駅自体そんなに訪れた事はなかったのだが、地元の野菜や特産品なんかを安価で販売していた。
後はなぜか北海道の肉なんかも販売していて、なんでもありなんだなと思った。

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何も買うことはなくサイクリングロードを辿って駅へと戻る。
小雨も降り始めたしね。

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駅へ到着。
帰りの電車は・・・ 30分後。
田舎のダイアを舐めてはいけない。

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ホームでフラフラしていると・・・

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ぬこ様発見!

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ニャー!

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反対側を見ると別のぬこ様が。

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なるほど、ここで餌を貰ってるのね。

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そうこうしてると帰りの電車が・・・

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到着。

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さようなら美濃市・・・
ふぇぇぇ・・・ 右上のミラーに気持ち悪いオジサンが映ってるよぅ・・・

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コックリさんと戦う中、美濃太田に到着。

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美濃太田から多治見へ。
多治見から名古屋方面への快速に乗り換える。

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夕暮れの中を進む多治見からの快速電車。
オレの両耳に装着されたイヤフォンからは「Strawberry Fields Forever」が流れる。
実はこの曲、始まって約1分あたりでキーやテンポの違うバージョンの曲を繋ぎあわせて作られていることを知らない人は多い。

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そんな事を思っているうちに、すっかり日の落ちた鶴舞に到着する。
どうだろう、旅にでることでオレは満足できたのだろうか?
満足したと思いながらも次の日に、大須にある「コメ兵 カメラ館」に出向いてショーケースに釘付けになっていないだろうか?
四半世紀前のミノルタ100mmマクロレンズを試し撮りさせてもらい「おぉ ちゃんと動くんですね」と憎まれ口を叩いたりしてないだろうか?
その結果、SONYの85mm単焦点レンズを衝動買いしたりしてないだろうか?
わからない・・・ いや、わかることはただ一つ。
85mmの単焦点レンズがオレの部屋の除湿ボックスにしまわれているということだ。

コメント

コメント(2) “カメラと旅の関係”

  1. MACHA

    新鮮さを求めるならば「情弱」がイチバンw
    そのかわり速度がガクッと落ちるけどね。
    ポータブルナビとの併用を上手くやれば面白く周れると思う。
    シュールな物言いで言えば「のんびり素早く周ろう」といったところかw

  2. よね

    おお~「旅は情弱であれ」に納得した(゚∀゚)
    なにげに名言じゃっ。

    レトロでいいね~☆
    注目すれば至る所に絵になる風景ってあるのね。

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