40歳を迎えた誕生日の朝、二日前に起こった未曽有のカタストロフィーなニュースで、テレビのチャンネルは埋め尽くされていた。
車がミニカーの如く流され、家が模型のように破壊される映像が繰り返し放映される。
無能な首相の無意味なスピーチ、取り繕った原子力保安院の意味不明な回答。
前日そして前々日から不安な情報は貯まるばかり。
一度、情報を断ち切るために名古屋の繁華街へ向かった。
ここではいつもと変わらない人混み。
「自分には関係ないよ」とでも言っているかのような笑顔。
そう、ここはただ「揺れただけ」なのだ。
昼食をとるために訪れたラーメン屋でM9.0に修正されたとの情報を得た。
いつかこの場所でも同等な地震が起こりうるのだろうと思うも腹は減る。
相変わらず繁華街の人々は笑顔で買い物を楽しんでいる。
それでいいと思った。
何も出来ない自分たちは通常通りの生活をおくるしかないのだ。
特に何かを購入することもなく家路についた。
そしてまたTVに釘付けになっている。
現時点で何も出来ない自分は「知る事」が大事だ。
いつか来るその日のために。
生き延びることが次の笑顔に繋がる。
「40歳」という区切りの意味でも、また別の意味でも忘れられない誕生日になった。
トンクス
余震や停電とか大変だろうけど、何とか持ちこたえてくれ。
誕生日おめでとう!
軽い被災地にいる私の動向を見て、軽いとこんな感じなんだなって知っといておくれっ☆